エス

 パパさんが幼い頃、我が家には[エス]と言う名のスピッツ(白)雄がいました。
エスは亡くなったおじいちゃんとパパさんで親戚の家から貰ってきました。
おじいちゃんの自転車に二人乗りしてリードを引っ張って貰ってきました。

昔は、犬は家畜と同じで、物置小屋につながれて、餌は人間の食べた残飯でした。
散歩は一度も行った覚えがありません。庭が広かったのでワイヤーをはってそれにリード(くさり)が通されていて、訪問者が来るとザーってかんじで移動していたのを覚えてます。
 今のチャッピーとは天と地の差があります。パパさんが小学校の時位に死んでしまい、裏の畑に穴を掘って埋葬したのを覚えています。
 
 今、思うとエスは可哀そうだったって、、、、散歩にも連れていけずに(パパさんが子供過ぎたのかな?)遊んでも上げられなかった。小学校から帰っても顔を見てもやれなかった。

体を洗ってやったこともなかったです。

 今はその分ちゃっぴーにエスの分まで可愛がってあげてます。

エスはちゃっぴーみたいに甲高い声でよく吠えたのを記憶しています。

 でも、一回だけエスと話した事がある、それは学校に行くようになって、お母さんから『勉強しろ勉強しろ』って
エスを見ながら、いいなエスは学校行かなくていいし、勉強しなくていいんだからって、、、
 
ちゃっぴーは仕事行かなくていいからってのと同じなんだけどね。

[ちょっぴり寂しいお話でした。]